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#048 古を生かすモダンなセンスで、住み継ぐ。 E様邸(岐阜県郡上市)

シンプルな平屋の切妻つくり。漆喰の壁といぶし銀の瓦屋根は、秋の青空に飛翔するとんぼの羽根のように、田地の向こうできらきらと光っていた。四代にわたって住み継がれてきた、思い出がつまった家。施主のEさんは、新しい家と出会うことで、古を生かすという美学を知った。

【インタビュアー/馳 純】



シードックホームとの出会いは?

先祖が建てた母屋は民家ですから、昼は暗く、土間の台所へはいちいち下駄に履き替えなきゃいかんような造りでした。ともかく不便で、快適さとは無縁でしたね。それでも黒ずんだ大きな梁や、格子の板戸など、家のところどころには思い出がたくさんあって、それを少しでも残すことができる、新しい家を望んでいました。
 しかし、出会った施工会社の多くは、板戸や梁の寸法が現在の建築サイズには合わないという理由や不都合で、古材の再利用をしぶったのです。ところがシードックホームさんは、「いいですね。使いましょう、使いましょう」と、応援してくれました。さらに古い民家から思い出のあるものを生かすような、いろいろな提案をしてくれたのです。家に対する思いがまさにぴったりとあったという感じでしたね。

これまで暮らしてきた家への思い出がありましたら、聞かせてください。

間取りが悪くてね、私の部屋は家の一番はしっこ。昼は暗く、冬はすごく寒い。トイレは反対側の一番はしっこだから難儀しましたわ。というおばあちゃん。
 家長のMさんは、太い梁と傷のついた格子の板戸に思い出が深く、奥さんのYさんは使い勝手の悪かった台所だというが、言葉のふしはしに古びた家を愛し、慈しんできた様子が手にとるように感じられた。

古民家再生に踏み切るまでの経緯は?

シードックさんへお願いする以前の施工会社から、図面が仕上がってきました。しかし、どうしても踏み切れない。設計が気に入らないというのではなく、祖父や父が住み継いできたものを、「古い」という理由で壊し、捨ててしまうことに抵抗があったから、というMさん。
 かたや奥さんは「古民家再生というと、男ぽくてがっしりとした空間をイメージしますが、シードックさんが手がけた再生術を見学して、イメージは一新。「えっ、こんなにモダンで、こんなに使いやすくなるんだ」と、目からウロコでした。

工事中、周囲の反応はどうでしたか?

何百年というホコリで汚れた柱だけのわが家。屋根にはブルーシートがかかり、まるで火事跡のようでした。まわりからは「ぜんぶ壊してしまっされよ」とか、「めんどうなことをしようる」とか非難ごうごう。わたしらも火事跡のような解体中のわが家を見て、「内心、ちゃんといくんやろか」と不安に。ここら辺りの人は大半が民家を壊し、今様な家を建てていたからね。

完成後の評価は?

わたしが特に力を注いだ玄関。ここに足を踏み入れたとたん、近所の人はみんなびっくりですよ。
吹き抜けの天井、大きな梁、おしゃれな照明器具や、洒脱な配置など、古民家の風合いを残した「モダン和風」なんて、近所の人は見たこともないからというMさん。

完成したわが家のなかで気に入っているところを教えてください。

5枚のこった板戸を、それぞれの部屋、すべて使ってくれたこと。先祖がけっこう財を使って作らせた板戸や梁が、これからも使えるわけですから、感無量です。というMさん。

キッチンまわりの使いやすさはもちろん、野菜や加工品をストックできる収納庫。そしてぬれ縁。これは解体する前にあったもので、シードックさんの提案でした。という奥さん。
おばあちゃんが何より気に入っているのは坪庭が見えるお風呂。ぎゅーと小さくなった山水画のような庭には水が流れ、お風呂につかりながら、せせらぎに耳をかたむける。「とってもいやされる~」と大好評。

工事が終わって、シードックに決めてよかったと思う点がありましたら、教えてください。

最初にお答えしましたが、家に対する思いが一緒だったということ。
さらにそれを具体的に形にしてくれたことですね。それに尽きます。

古民家再生か新築とどちらにしようか迷ってみえる方へメッセージを

昔の家の造りや古材を受け継ぐ暮らしの是非は、本人の価値観に拠るところが大です。
思い出がつまった家をなんとか残したいとか、今の暮らしにあうようにして、古いものを生かすという思いは、なんか豊かな感じがしますね。なんといってもじぶんの生家ですからね。

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